「パス」って、何のことか分かりますか?
パソコン教室でも、ときどき聞かれる言葉です。
横文字なので身構えてしまいますが、中身はむずかしくありません。
パスは、ファイルが置いてある場所を、文字で書いたものです。いわば、ファイルの住所ですね。
そして、この住所の先頭の文字を見ると、そのファイルがどこにあるのかが分かります。
この記事では、その見分け方と、パスを見る場所、それから「直したはずなのに反映されない」ときに何が起きているのかを書いていきます。
先頭が「C:」ならパソコンの中、「https」ならネットの上
先に結論です。
- 「C:」で始まっていたら、パソコンの中
- 「https」で始まっていたら、ネットの上
たとえば、パソコンの「ドキュメント」フォルダに入っているファイルなら、パスはこんな形になります。
C:\Users\(あなたの名前)\Documents\見積書.xlsx
日本語のWindowsでは、間の「\」が「¥」で表示されることがあります。どちらも同じ意味なので、気にしなくて大丈夫です。
一方、Googleスプレッドシートのように、ブラウザで開いているものはこうなります。
ファイルの名前が同じでも、先頭の文字が違えば、置いてある場所が違うんです。
いわゆる「ローカル」と「クラウド」の違いですが、言葉は覚えなくてもかまいません。「パソコンの中」と「ネットの上」で十分です。
パスはどこで見られるのか
ブラウザの場合
画面のいちばん上にある、アドレス欄です。ここに表示されている文字が、そのページの住所です。
エクスプローラーの場合
フォルダを開いたときの、上のほうにある欄です。ふだんは「PC > ドキュメント」のように表示されていますが、その欄の空いているところをクリックすると、「C:\Users\……」という形に切り替わります。
これが、そのフォルダのパスです。
ただし、エクスプローラーを開いて最初に出る「ホーム」のような画面では、クリックしても「C:」の形にはなりません。ドキュメントやダウンロードなど、ふつうのフォルダを開いてからクリックしてみてください。
「直したのに反映されない」の正体
教室でよく聞くのが、こういう困りごとです。
ダウンロードしたファイルを直して保存したのに、相手のほうでは変わっていない。
壊れたわけでも、保存に失敗したわけでもありません。
ダウンロードすると、パソコンの中にコピーが1つできます。 ネットの上にある元のファイルは、そのまま残っています。
ですから、
- ネットの上に、元のファイルがある(https)
- パソコンの中に、ダウンロードしたコピーがある(C:)
という、2つのファイルがある状態になっているんです。
パソコンの中のコピーを直しても、ネットの上の元のファイルは変わりません。相手が見ているのが元のファイルなら、反映されないのは当然なんですよね。
ファイル名に「(1)」が付いていたら
同じファイルを何回かダウンロードすると、「見積書 (1).xlsx」「見積書 (2).xlsx」のように、名前の後ろに数字が付いていきます。
これは、コピーが増えている合図です。どれを直したのか分からなくなったら、まずパスを見てみてください。
例外:OneDriveとGoogleドライブ
ここだけ、少しややこしいところがあります。
「C:」で始まっているのに、ネットとつながっている場所があるんです。
代表的なのが、OneDriveです。Windowsでは、デスクトップやドキュメントがOneDriveの中に入っていることがあります。その場合、パスはこうなります。
C:\Users\(あなたの名前)\OneDrive\Documents\見積書.xlsx
先頭は「C:」ですが、ここに置いたファイルは、ネットの上のOneDriveと同じ内容にそろえられています(同期)。
Googleドライブのパソコン版を入れている場合は、「G:」のようにC以外の文字で始まる場所として表示されます。パソコンの中にあるように見えますが、ここもネットとつながっている場所です。
細かい仕組みまで覚える必要はありません。見分け方は、ひとつ足すだけです。
パスの中に「OneDrive」「Google Drive」「マイドライブ」と入っていたら、ネットとつながっている場所。
Googleスプレッドシートは、開くとhttpsになる
Googleドライブのパソコン版でフォルダを見ると、スプレッドシートもファイルとして並んでいます。
でも、これをダブルクリックすると、ブラウザが開いて、アドレス欄はhttpsで始まります。
パソコンの中にあるように見えて、本体はネットの上にある、ということなんです。ここでも、パスの先頭を見れば場所が分かります。
まとめ
パスは、ファイルの住所です。
- 「C:」で始まっていたら、パソコンの中
- 「https」で始まっていたら、ネットの上
- ただし、「OneDrive」「Google Drive」「マイドライブ」と入っていたら、ネットとつながっている場所
ダウンロードしたファイルを直したのに反映されないときは、直したのがパソコンの中のコピーだった、ということがよくあります。
困ったときは、先に仕組みを調べるより、いま開いているファイルのパスを見るほうが早いんです。
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